解説は元世界選手権銅メダリスト、本田岳志さんと共にお届けいたします。
「本田さん、本日はよろしくお願いいたします。」
「よろしくお願いします。」
「このバンド団体戦とは、どういった競技になるのでしょう?」
「基本としては4ピースバンド、G、B、Dr、そしてVo、4人それぞれのテクニック、パフォーマンス、そしてバンドとしてのまとまりなどを総合的に評価する競技です。」
「評価の対象はどういったところになるのでしょうか?」
「まずテクニック、技術点ですね。各楽器の基本的な技術をそれぞれ5種類取り入れたフレーズを演奏し、速さ、正確性、などの技術力を争います。技の難易度によって基礎点が決まっていますが、さらに出来栄えですね、それを評価し基礎点にプラスされます。」
「なるほど。出来栄えの評価のポイントはどういったところを見られるのでしょうか?」
「まずは正確性ですね。さらに早くて正確ならさらにプラス、評価が上がります。出来栄えは-3〜+3で評価されます。」
「もう一つ、芸術点というのがありますが?」
「芸術点は演奏の全体的な技術力、技と技のつなぎ、パフォーマンス力、曲の解釈、表現力の5項目を10点満点で評価していきます。」
「最終的には技術点と芸術点の合計点で争われるわけですね。」
「それに加えて、バンドの総合力、まとまりや独創性、方向性、メッセージ性などを評価するバンド点がプラスされます。」
「4人の技術点+芸術点、プラスバンド点という事ですか?」
「はい。特にバンド点、これの比重がとても大きくなります。バンドというのは運命共同体、家族の様なものなので色々なドラマもありますし、特色もはっきりして面白いですね。」
「そして今回、日本の代表はONE OK ROCK。本田さん、これはワンオッケーロックと呼べばいいのでしょうか?」
「いえ、ワンオクロックが正しい名称です。インディーズの時、使用料が安い1時にスタジオ入りしていた事からつけられたバンド名ですね。」
「平均年齢が25歳。比較的、若いバンドだと思いますが。」
「そうですね。若さをいかしたパフォーマンスに定評があるバンドです。特にVoとDrの技術力は海外でも認められファンも非常に多いですね。」
「ズバリどうでしょう?メダルの可能性は?」
「僕は取れると思います。」
「勝敗のポイントは?」
「何点かありますが…まずVoのTaka、彼の状態次第では金メダルも夢ではありません。ただ彼はテンション上がりすぎると歌詞が飛んでしまったり…たまに上手くいかないとマイクに八つ当たりして投げ捨てたりと、ジャイアン気質が出てしまうとそこが審査員にどう評価されるか…」
「ある意味、そこが個性として評価されれば点数は伸びる?」
「そうです、そうです。このバンドの魅力はVoのカリスマ性、それをしっかり支える楽器隊。何より困難や挫折を一緒に乗り越えて来たバンド力ですので、かなり期待できると思います。」
「そろそろ競技開始の時刻になりました。まずは一番演奏者、BのRyota選手です。本田さん、彼はどういった選手でしょう?」
「彼はバンドの中では最年少、リーダーのToruとは小学生の頃から一緒に活動してます。もう兄弟の様な関係ですね。またリズム隊の相棒、DrのTomoyaとはプライベートでも仲が良く兄弟の様な関係だそうです(笑) 一方、Takaとははじめ馴染めず苦労したようですが今ではお互いに信頼しあっていい関係です。彼はこのバンドだけは絶対潰さない!といつも言ってます。」
「さぁ、いよいよRyota選手の登場です!」